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ご挨拶 ビーフト編集部より

「ブラインドサッカーって何??」
そう訊かれるたび「目隠ししてするサッカー」と答えてきました。

「そんなことできるの?」だいたいそう質問が続く。

何の前提知識もなく、僕の説明を聞いた人は、なんて思ったのでしょうか。
「そんなの無理でしょ」と鼻で笑われていたのかもしれない。

「視覚障がい者のサッカーで・・・」と説明を続けると、「あぁ」と返ってくる。
それで話は大体終わる。

鮮明な衝撃

僕がブラインドサッカーの存在を知った2006年、「今度練習見に来てよ」とブラインドサッカーの話を聞いたとき。

失礼な話だけれど、
サッカーとは名ばかりで、ボディコンタクトも、スピード感も強烈なシュートも存在しない、
安全で、でも運動にはなる、福祉の類の何かを想像していた。

初めて目にしたブラインドサッカーは、確かにサッカーと同じではなかった。

パスワークは殆どなく「ゴールキーパーが投げ入れるボールをトラップして、振り向きドリブル、ディフェンスをかわしてシュート」それが基本戦術。
転がると音がするボールの、その音を頼りにプレーするこのスポーツは、ロブボールは使われず、空中戦もダイレクトプレーも存在しない。

トラップは大概失敗して、敵ゴールラインを割る。そして攻守交替。その繰り返し。

でも、ひとたびトラップが成功すると、ゴールに向かってドリブルが始まる。サッカーのそれとは何か違うのだけれど、確実にゴールへと向かっていく。

ボールの争奪戦では、激しい接触。
シュートを空振りするシーンも見られるけど、華麗にディフェンスを何枚も交わしてシュートを放つ選手がいる。
ジャストミートしたボールは、ゴール裏で見ていると思わず目を瞑るほどの威力だった。

生まれたばかりのブラインドサッカー

当時、日本にブラインドサッカーが入ってきてまだ数年。技術も戦術も、練習方法も手探りの状態だった。
そんな当時でも、僕が目にしたブラインドサッカーは競技として成立していた。

攻撃の試みは何度と無く跳ね返される。己の技術の未熟さに苛立つ選手。それでもゴールへの試みは続く。
ひたむきに攻撃に耐えるディフェンス陣。繰り返されるチャレンジの末、ゴールを決めたストライカーは喝采を受ける。
そこにある目的と本質は、サッカーと寸分も違わなかった。

ブラインドサッカーの魅力をよりBrightに

あれから長い時間が経った。
競技として、ブラインドサッカーは大きく成長しています。

トップチーム同士の対戦では「なんであんなことできるの?!」と何度も観客から声が上がる。
今ではパスも有効な戦術として機能しています。攻撃のオプションも増えて、組織的なディフェンスでなければ凌げなくなっている。

もう、トラップミスもシュートの空振りも余り見られない。

もちろんまだまだ未熟なマイナースポーツの一面はぬぐえません。
でも10年前、今のこの状態を僕には想像できなかった。

ブラインドサッカーが秘める可能性は未知数です。競技者たちは新しいチャレンジを止めない。
誰も想像できなかったプレーが起こる瞬間を、また味わいたいし、多くの人に体験して欲しい。

この競技の魅力を正しく伝えられなかった当時を悔いながら、
僕たちも「得たいの知れないこの競技を伝える」というチャレンジで、ブラインドサッカーの成長にジョインさせてください。

Avanzareつくば・ビーフト編集部

ご挨拶 ビーフト編集部より
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