ここ数年、ブラインドサッカーのレベルが著しく上がった。
かつてはどんな強豪チームも、看板選手ひとりの突破力に委ねる戦法だった。
それが今ではアタッカー1枚だけではなかなか勝ち上がれない。
2017年の日本選手権で顕著だったが、ベスト4に残った全チームとも、エースをトップに据えることなく、中盤に配して、ボール争奪に重きを置いた。
肉薄しつつある各チームの攻撃力
今でこそパスが有効なオプションになりつつあるが、ブラインドサッカーの攻撃の基本はドリブルシュート。
ひとりでも強力なアタッカーがいれば、それはチームの攻撃力にイコールとなる。
だが、どのチームも練習方法やコーチングが向上したのだろう、キャリア5年未満でも、ベテラン勢と遜色ないドリブルを見せる選手も現れた。それも多数。
10年以上選手を続けてきた面々の能力開発も素晴らしい。
かつて名ディフェンダーとしてライバルに嫌がられていた選手たちが、攻撃的ポジションを担う姿も見られるようになった。